先日、福島県会津若松市から「野菜ビジネスアカデミー(勉強会)」に参加された青年がいました。
アカデミー終了後、
「僕も、最近まで野菜を売って生活していることを胸を張っていえなかったんです。でも、お話を聞いて勇気が出てきました。僕の仕事も『野菜ビジネス』です」
と、私に胸を張っていってくれました。
私は毎月「野菜ビジネスアカデミー」と「エブリデイ・マーケットアカデミー(スーパーマーケット業界)」の2つの勉強会を開催しています。
その勉強会には、北は北海道から南は九州までさまざまな業種の方が参加されます。
神奈川から参加された女性からも、
「自分の仕事に誇りを感じられるようになってきた」
とお手紙をいただきました。
本書に書いてあることをひと言でいえば、
「小さな習慣と小さな勇気でビジネスを成功させる本」ということです。
ビジネスの原理原則と強いハートさえあれば、あなたのビジネスは今後も繁栄を約束されています。
いまの流通にも、お客さまに学び続ける姿勢を見いだせます。良品計画は、店舗や問い合わせで受け取った声を関係部門に共有し、「IDEA PARK」を通じて商品開発と改善に生かしています[資料3]。
大きな会社にしかできない仕組みもあります。しかし、目の前のお客さまの「これがほしかった」「ここが使いにくい」を受け止め、次の売場に反映することは、どの店にもできます。
今日の一つの気づきを、明日の一つの改善にする。その小さな積み重ねが、長く続く信用になります。
あなたも、わたしも、自分のビジネスにたしかな誇りが芽生えました。これからは、この誇りを大切に育てていきましょう。
私は、野菜ビジネスを通じて、何より多くの方と出会うことができました。コーチとの出会いもありました。
コーチは、私に次のよう励まし続けてくれました。
「君には、君だけの使命がある。
君らしく、勇気と誇りを持って挑戦していこう」
私は野菜ビジネスに学んだ心を胸に、これからも人と仕事を育てる道を歩み続けたいと思います。
お客さまと共に学び始め、お客さまと共に学び続け、お客さまと共に学び終える。
そんなビジネスの求道の旅を、「ロータス(蓮)・メソッド」とともに、これからも続けていきます。
さて、本書は光栄にも「第二回フォレスト大賞」に選ばれました。
受賞のとき、フォレスト出版の社長から「一般消費財(毎日の必需品)の世界で、これだけ革新的なメソッドは今まで見たことがない。世に出す必要のある内容だ」という言葉をいただきました。私の考え方を本にしてくれたフォレスト出版には、感謝の気持ちでいっぱいです。かなり難しい理論を紹介することは、私にとっての新たな挑戦でした。それを読者にわかりやすく編集してくれた稲川智士さん、近松裕美さん、本当にありがとう。
そして、日頃から野菜ビジネスでお世話になっている小林裕美子さん、すてきなイラストで和ませてくれてありがとうございます。
最後に、これまでご支援いただいた吉田孝雄さん、故荒木英樹君、故川嶋もよさん、渡邊妙先生、高本晴夫先生、碓井和夫先生、故島岡吉郎監督にあらためて感謝申し上げます。
川島敏男
参考文献と改訂資料
- [資料1]トライアルホールディングス「トライアル西友 花小金井店」開店のお知らせ(2025年11月)。https://trial-holdings.inc/news/release/69289df78c1c77255c984f7a/
- [資料2]セブン&アイ・ホールディングス「セブンプレミアム」の価格帯別ブランドに関する発表(2024年12月)。https://www.7andi.com/company/news/release/202412111300.html
- [資料3]良品計画「お客さまの声/IDEA PARK」。https://www.ryohin-keikaku.jp/sustainability/customer/voc
参照日:2026年10月31日。各社の施策は公表資料に基づく紹介であり、本書の数値例は各社の実績を表すものではない。
著者紹介
川島敏男。東京生まれ。高校時代に夏の甲子園大会を経験し、明治大学硬式野球部で学ぶ。青果小売と経営の現場に長年携わり、お客さまの買物を数字と対話の両面からとらえる「ロータス・メソッド」を提唱。仕事に誇りを持つ人と店を育てることを志している。
奥付
- 書名
- お客さまが教える「売れる商品」の見つけ方
- 著者
- 野菜ビジネスリーダー 川島敏男
- 初版
- フォレスト出版(2004年)
- 初版(フォレスト出版・2004年):第二回フォレスト大賞 大賞受賞作品
- カバーデザイン スタジオ・ギブ(川島進)
- カバー&本文イラスト 50%企画・デザイン(小林裕美子)
- DTP 新藤昇
- 図版&イラスト 川野郁代
- 図表提供 株式会社スマーツジャパン(栗本裕一)
